心と体

2020年8月24日 (月)

コーヒーの効用


漢方ではコーヒーは「心と胃を冷やす」働きがあるとされます。
たとえホットのコーヒーを飲んでも「心と胃を冷やし」ます。
精神的に追われ、緊張感が絶えないときに、一杯のコーヒーが心臓の高ぶりを抑えてくれ、ほっとさせてくれます。
これが「心を冷やす」働きそのものです。
一方で、どうしてもコーヒーが苦手で飲めない方もいらっしゃいます。
この方は「胃が冷えている」ため、コーヒーでさらに「胃を冷やす」とムカムカして気分が悪くなるからです。
(紅茶は胃を温める働きがありますので、そのような方でも紅茶は飲めるはずです)
元々、コーヒーは牛肉を食べる習慣と共に世界中に広まったそうです。
牛肉を食べると「胃が温まり」ますので、その後にコーヒーを飲むと胃がスッキリとします。
(つまり消化がよくなる)
実は私も肉食後にはホットコーヒーを美味しく飲めますが、空腹時(胃が冷えている時)やアイスコーヒーは苦手です。

| | コメント (0)

2017年4月17日 (月)

春は不眠の季節

春眠あかつきを覚えず・・・という有名な言葉があります。

この漢詩には続きがあって、要約すれば、昨夜来の雨風で寝られなくて、いつの間にか寝てしまって鳥の鳴く朝になったが、雨風で花は散ってしまったかなぁ-という意味です。

つまり不眠で朝方(あかつき)にやっと眠れたという意味なんです(^。^;)

漢方的には、春は肝臓の季節、さらに朝方も肝臓の時間帯と考えます。

漢方的に肝臓の働きが弱っていると、気の巡りが悪くなるため、春の季節に体調が悪くなり、さらに眠れなかったり、朝方にイライラしてヒトによっては大きな声をだしてしまうような症状がでます。

対処法のひとつに深呼吸があります。特に”息を殺すような”細かい仕事をされる方は、時間を見つけては深呼吸をされることをお勧めします。鼻歌を歌ったり、おしゃべりをしたりすることも深呼吸になります。

どうぞお気を付け下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月10日 (月)

滋養強壮とは・・・

昨日までの暖かさが一転して、冷たい雨となりました。

まさに、季節の変わり目。

このような気温差の激しいのが春の特徴ですね。

実はカゼを引いた時に使う風邪という字は漢方用語で、その本当の意味は、この気温差という邪との意味です。邪とは、身体に悪影響をあたえる自然界の暑さや寒さなどの総称です。

朝晩の気温差を含め、疲れをためないよう、またできるだけ温かい食事を頂くよう、お気を付け下さい。

本日のお店に老いているホワイトボードです。

Photo

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年3月27日 (月)

腹中雷鳴(お腹がゴロゴロと鳴る)

昨夜一晩中、カミナリがなり続きました。
春雷とよく聞きますが、こんなに長く、凄いのは初めてでした。

カミナリは、暖かい空気と冷たい空気がぶつかり合って起こるのだとテレビで気象予報士さんが言われていました。

実は、お腹の中でゴロゴロと鳴るのが止まらない方がいらっしゃいます。
お腹がすいたときに、ゴロゴロ鳴るのは健康ですが(^。^;)
お腹がすいたわけではないのに、いつもゴロゴロ鳴り、悩む方がいらっしゃいます。

正式な症状名は「腹中雷鳴」といいます。

実は、これも自然界と同じで、お腹の中で冷たい空気(ガス)と暖かい空気(ガス)がぶつかっておこっていることが多いのです。
漢方では「寒熱錯雑(かんねつさくざつ)」の状態です。

冷たい飲食物や、逆にお腹を温めるようなアルコールの飲み過ぎに注意して下さいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 1日 (月)

「わたしは漢方美人」月刊オフィスユー9月号

今回のテーマは熱中症。しかも「冷えている熱中症」という題です(*^-^)

この暑さの中で畑仕事をして、熱中症になる・・・という人のことではなく、

クーラーの効いた部屋で涼しい思いをしながらも、また水分摂取にも気を付けているのに熱中症になってしまうような方への漢方マンガです。

実際に冷えた部屋から、急に暑い外へ出たとたんに、フラフラした人は多いのではないかと思います。

キーワードは汗です。特に日頃から汗が出にくい体質の人が要注意です。

ただ今、発売中です(◎´∀`)ノ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月30日 (金)

漢方の優れているところ 2

2番目は「個人差」を治していくところです。

私の店には「揆度奇恒(きたくきこう)」と書かれた書を掲げています。これは、中国の名漢方医の書で、「病気には、その病気特有の一般的な症状と、その個人だけにでる特殊な症状とがある。それをきちんと見分けて診断治療しなさい」という意味です。

例えば日頃から過食気味の人が風邪をひいた時には、悪寒発熱や咽痛などの一般的な症状にプラスして、肩こりがひどく出ます。この「風邪を引いての肩こり」ひとつがあるかないかで、風邪薬は違ってきます。

また更年期障害でも症状は百人百色です。ひとりひとり微妙に違います。急に暑くなっても、その後に寒気があるかないかで、漢方薬の選択は違ってきます。

これが個人差です。

すべての病気に対してこの個人差を考え、その症状が何故出たかを考えるときに、その人の「治すべき問題点」が浮かび上がってきます。

それゆえ漢方薬を決めるときには、しっかりとした問診をしなければなりません。病気の方が気づいていないようなことを質問することもしばしばです。

難しいことですが、優れているところだと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月29日 (木)

漢方の優れているところ1

私たちが食事を頂くときに「いただきます」といいます。
日本特有の、とても素晴らしい礼儀だと思います。
この「いただきます」の意味は、
「食べ物の命をいただいて、私の命の糧(かて)とさせてもらいます」
と聞いています。

私たちの食べ物は、すべて”生きていた”ものです。
命があるものです。
健康で元気に生きていくためには、食べ物のもつ命(生命力)を
絶えず補給していかねばなりません。

健康なときがそうなのですから、
病気になったとき、
つまり(大げさかもしれませんが)生命力が脅かされたときこそ、
生命力のより強い食べ物が必要となります。

それこそが草根木皮を原料とした漢方薬です。

漢方薬の原料は、すべて「命」を持っていたものです。
植物が主ですが、時に動物も薬として使います。
それらの「命」が、病気になって弱った自分の「命」を
助けてくれるのです。

まさに「いただきます」です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月27日 (火)

インフルエンザに麻黄湯?

インフルエンザに漢方薬の麻黄湯が効くとして処方されたり、
販売されたりしているようです。

私はこのことに大いに疑問を持ちます。・・というより止めて欲しいと。

まず麻黄湯は2000年前に書かれた傷寒論という書籍に出てくる漢方薬で、
素晴らしい薬です。とても良く効きます。
ところが漢方薬の原則として、麻黄湯が効くパターンというものがあり
それは大まかに言えば、
「寒気がして発熱し、体の節々が痛くて、汗をかいていないもの」です。
このパターンなら風邪でもインフルエンザでも、とても有効な薬です。
服薬後、速やかに汗が出て、ぐっすりと眠れて
目覚めたときにはスッキリとなります。

それ以外のパターンに使えば、効かないばかりでなく、
副作用(というより使い間違い)が出る恐れがあります。
だから誰でもいいのではありません。
ましてや予防などには絶対に使えません。

漢方もひとつの科学です。学問です。
漢方の考え方で診断し、投薬しないといけません。

気をつけましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月15日 (木)

ブログ デビュー

はじめまして

つれづれなるままに大好きな漢方について書いていこうと思います。

よろしくお願いします(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

心と体