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2009年10月

2009年10月30日 (金)

漢方の優れているところ 2

2番目は「個人差」を治していくところです。

私の店には「揆度奇恒(きたくきこう)」と書かれた書を掲げています。これは、中国の名漢方医の書で、「病気には、その病気特有の一般的な症状と、その個人だけにでる特殊な症状とがある。それをきちんと見分けて診断治療しなさい」という意味です。

例えば日頃から過食気味の人が風邪をひいた時には、悪寒発熱や咽痛などの一般的な症状にプラスして、肩こりがひどく出ます。この「風邪を引いての肩こり」ひとつがあるかないかで、風邪薬は違ってきます。

また更年期障害でも症状は百人百色です。ひとりひとり微妙に違います。急に暑くなっても、その後に寒気があるかないかで、漢方薬の選択は違ってきます。

これが個人差です。

すべての病気に対してこの個人差を考え、その症状が何故出たかを考えるときに、その人の「治すべき問題点」が浮かび上がってきます。

それゆえ漢方薬を決めるときには、しっかりとした問診をしなければなりません。病気の方が気づいていないようなことを質問することもしばしばです。

難しいことですが、優れているところだと思います。

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2009年10月29日 (木)

漢方の優れているところ1

私たちが食事を頂くときに「いただきます」といいます。
日本特有の、とても素晴らしい礼儀だと思います。
この「いただきます」の意味は、
「食べ物の命をいただいて、私の命の糧(かて)とさせてもらいます」
と聞いています。

私たちの食べ物は、すべて”生きていた”ものです。
命があるものです。
健康で元気に生きていくためには、食べ物のもつ命(生命力)を
絶えず補給していかねばなりません。

健康なときがそうなのですから、
病気になったとき、
つまり(大げさかもしれませんが)生命力が脅かされたときこそ、
生命力のより強い食べ物が必要となります。

それこそが草根木皮を原料とした漢方薬です。

漢方薬の原料は、すべて「命」を持っていたものです。
植物が主ですが、時に動物も薬として使います。
それらの「命」が、病気になって弱った自分の「命」を
助けてくれるのです。

まさに「いただきます」です。

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2009年10月27日 (火)

インフルエンザに麻黄湯?

インフルエンザに漢方薬の麻黄湯が効くとして処方されたり、
販売されたりしているようです。

私はこのことに大いに疑問を持ちます。・・というより止めて欲しいと。

まず麻黄湯は2000年前に書かれた傷寒論という書籍に出てくる漢方薬で、
素晴らしい薬です。とても良く効きます。
ところが漢方薬の原則として、麻黄湯が効くパターンというものがあり
それは大まかに言えば、
「寒気がして発熱し、体の節々が痛くて、汗をかいていないもの」です。
このパターンなら風邪でもインフルエンザでも、とても有効な薬です。
服薬後、速やかに汗が出て、ぐっすりと眠れて
目覚めたときにはスッキリとなります。

それ以外のパターンに使えば、効かないばかりでなく、
副作用(というより使い間違い)が出る恐れがあります。
だから誰でもいいのではありません。
ましてや予防などには絶対に使えません。

漢方もひとつの科学です。学問です。
漢方の考え方で診断し、投薬しないといけません。

気をつけましょう。

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2009年10月15日 (木)

ブログ デビュー

はじめまして

つれづれなるままに大好きな漢方について書いていこうと思います。

よろしくお願いします(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ

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